成果測定の定量的側面と定性的側面

シンクロアイズがもたらす定性的な効果とは?数値化しやすい定量的効果と違い、数値化しにくい定性的効果。経営にとっては、この車輪の両輪がうまく回ることが重要です。弊社の社長が語る「シンクロアイズ導入の定性的効果」について、解説していきます。

成果の2つの測定方法

さて、今日は成果の計測方法について、お話ししようと思います。 結果、成果、実績、効果には2つの側面があります。 もちろん単純にメリット・デメリットという2つの側面もありますが、今回取り上げるのはもう少し本質的な部分の2つの違いです。

定量的な事実(効果)

まず一つは、「定量的な事実(効果)」。 定量的な事実は数値化できるものです。例えば、 ・残業代が減った ・移動時間が減った ・交通費が削減できた ・離職率が低下した    など 数値で表せて具体的なものです。客観的事実とも言い換えられるかもしれません。 これは分かりやすいですよね。 他にも、売り上げや生産量なども定量的な事実(効果)です。

定性的な事実(効果)

次に「定性的な事実(効果)」です。 例えば、 ・安心した ・気分が上がった ・やる気が出た ・もやもやが減った ・不安が減った ・社内の雰囲気が良くなった ・働きやすくなった ・(社員やメンバーが)主体的に動いてくれるようになった   など 抽象的で数値で表しにくいものです。こちらは逆に主観的事実と言えそうです。

経営に必要な成果測定は?

定量的な事実(効果)が重視されやすい

経営では多くの場面で定量的な事実を求められることが多いです。 なぜなら客観的事実に基づいた判断を下す場面が多く、さらに再現性も必要になるからです。 例えば、 Aという商品を作るのに、Bという方法を試したら時間当たり生産量(数値)が10%アップ(数値)したが、Cという方法では10%ダウン(数値)した とします。 今後どうやってAを作っていくかを考える場合、生産量という数値を基準にして、±10%という客観的事実から判断を下し、B方式を採用して10%アップという再現性を確保していくこととなるかと思います。 しかし、成果の測定はそうした定量的な事実だけで行っていても良いのでしょうか?

定性的な事実(効果)を無視する危険性

先ほどの例で言うと、確かにB方式を採用すれば生産量は上がるものの、B方式の方が難易度が高く、経験が必要としたらどうでしょう。 若手には常に不安感が付きまとい、逆にしわ寄せがくるベテランには心理的肉体的負担が増すといったことが起こりえます。ひいては離職率の増加につながり、ノウハウの蓄積もままならないといったことも起きるかもしれません。 この「若手の不安感」や「ベテランへの負担」は定性的な事実なので、数値として見えにくいです。見えにくいだけに、放置してしまうと会社の闇として溜まっていき、ブラック企業化してしまう可能性すらあります。  

シンクロアイズは定性的な事実にもフォーカス

シンクロアイズはこの定性的な事実にもフォーカスしています。 そもそもシンクロアイズは「コミュニケーションコストの削減」を本質としています。 コミュニケーションそのものが定性的ですので、実は定性的効果の発揮は得意だったりします。   例えば、スマートグラスを装着した若手に、ベテランが目線を共有しながら指示を出してB方式で作業する。そしてそのやり取りを録画しておく。   たったこれだけのことで、「若手の不安感」をなくし「ベテランの負担」を減らし、録画として残る安心感から「ノウハウの蓄積」までカバーできます。もしかしたら離職率の低下につながるかもしれません。 「若手の安心感」、「ベテランの負担減」、「録画の安心感」により「社内の雰囲気が良くなった」となれば、これほど大きな定性的な事実(効果)もないでしょう。   こうした定性的な事実(効果)は、経営者にとっての安心感にもつながります。 実は、定性的な事実(効果)は職場環境に一番大事です。 職場環境というのは、定性的な事実の塊だと言っても過言ではないからです。   会社全体としては、数字的・機能的な合理性が、そしてそこで働く人達には、感情的価値や存在価値が求められると思います。 例えば、「自己達成感」を感じられる職場環境であれば、そこに働く人たちは存在価値を感じることができるといった具合です。これは、従来の会社組織だけでなく、複業・兼業というスタイルでも言えることかもしれません。

まとめ

シンクロアイズは、定量的な事実(効果)も十分発揮することができます。移動時間の削減や出張費の削減などの物理的なコミュニケーションコストの削減は言わずもがなです。 しかしそれだけでなく定性的な事実にもフォーカスしています。働く人たちの心にも寄り添い、安心して働ける環境づくりのお手伝いをします。   そういう気持ちはいつまでも忘れずにいきたいと思います。     いかがでしたでしょうか。 コロナ禍において、国内外の移動が難しなった大企業などを中心に、スマートグラス導入を検討している企業も増えているようです。導入に際し、定量的な事実にばかりつい目を向けがちですが、同時に定性的な事実にも目を向けてみることで、今まで気付かなかったメリットにも気づけるかもしれません。 その時に弊社のシンクロアイズもご検討いただけると嬉しいです。